うちの家系はがんの人が多いからがん家系?がんは遺伝するの?

うちの家系はがんの人が多いからがん家系?がんは遺伝するの?

がんの話になると、うちの家系はがん家系だからとか、がんって遺伝するんでしょ、という言葉を耳にすると思います。

みなさん心配されていることだと思います。

今回はがんの遺伝について、そもそもがん家系って何?と思っている方もいるかと思いますので、併せて解説をしたいと思います。

そもそもがんの原因って何?

多くの研究によってがんは遺伝子が変化することで起こる病気ということが分かってきました。

体を構成している細胞の一つ一つは遺伝子を持っており、この遺伝子が何らかの要因によって損傷を受けると遺伝子が正常に働かなくなり、それが幾度も蓄積されていくことで細胞が無秩序に増殖を始めがん細胞が作られます。

遺伝子に損傷を与える何らかの要因がタバコであったり、アルコールや食べ物、紫外線といった良く耳にする要因ということになります。

つまり、がんは生まれた後に様々な環境に暴露されることによって遺伝子に異常が蓄積されることのよって起こる遺伝子の病気と言えます。

遺伝子の病気ということは遺伝するの?

がんが遺伝子の病気というのであれば遺伝する病気なのではと思うかもしれません。

この疑問を解決する上で「遺伝子」という言葉と「遺伝」という言葉の違いを理解する必要があります。

また、がん家系という言葉からくる「家族性」と「遺伝性」という言葉の違いも理解することで、より理解し易くなると思いますので、まずはそれぞれの違いについて説明をしていきます。

「遺伝子」と「遺伝」の違い

まず遺伝子ですが、遺伝子はからだを作るための設計図です。

皮膚や髪の毛、筋肉、臓器なども遺伝子という設計図をもとに作られます。

この設計図の僅かな違いによって、身長や運動神経、アルコールに強いかなどその人の体質が異なってきます。

一方で遺伝というのは遺伝子が親から子へ、またその子供へ伝わっていくことを意味します。

つまり、遺伝子は伝わっていく情報であり、遺伝は伝わるという行為のことをいいます。

「家族性」と「遺伝性」の違い

がんを例に挙げると、私のおじちゃんもその親も父親の兄弟もがんをやっているから私の家系はがん家系何だろうから、私も将来がんになるんだろうなと思っている人やそのような話を聞いたことはあるんじゃないでしょうか?

そもそもがん家系ってなんでしょうか。一般的に家族性とは環境、遺伝、偶然などの要因によって家系内にがんの方が複数いるような場合を指します。

家族性の中で特に遺伝的な要因が強いものや1つの遺伝子の病的な変化が親から子へ伝わることにより遺伝的にがんに罹患しやすく体質を持っている場合を遺伝性と言います。

つまり、家系内にがんの方が複数いたからといって必ずしも遺伝性とは限りません。

現在では2人に1人はがんになる時代ですので、家系内にがんの方が複数人いることは珍しくありません。

遺伝性の特徴

ここで少し余談ですが、うちの家系のがんが遺伝性のものかどうかはどうしたらわかるのかという疑問が湧いてくると思います。

結論から言うと、遺伝性のがん(遺伝性腫瘍症候群と言います)の原因となる遺伝子変化を持っているかどうかを調べないと分かりません。

しかし、これが当てはまったら必ず遺伝性というわけではないのですが特徴があります。

その特徴は以下の通りです。

  • 家系内に同じがんの人が複数人いる
  • 両側性にがんを発症している(例えば、乳がんにおいて両胸にがんを発症している)
  • 複数の場所でがんを発症している
  • 家系内に若くしてがんを発症した方がいる
  • 稀ながんを発症している

結論(がんは遺伝するのか?)

がんという症状は遺伝しませんが、がんになり易い体質は遺伝する可能性があります。

また、がんの約5~10%は遺伝性といわれており、遺伝性の場合はがんの原因となる遺伝子変化を持っていることになりますので、その遺伝子が子へ伝わる(遺伝する)確率は50%ということなります。