2020年6月

単一遺伝性疾患とは?その特徴についてわかりやすく説明します

前回は単一遺伝性疾患がどのように親から子へ伝わっていくのか、いわゆる遺伝形式について説明しました。 今回は単一遺伝性疾患の特徴について説明をしたいと思います。 単一遺伝性疾患はどれくらい知られているの? 単一遺伝性疾患は一つの遺伝子の機能や量の異常が起こることによって発症する病気です。これまでに約5000種類の疾患に単一遺伝子の異常が関与していると報告されています。単一遺伝性疾患は小児の領域で重要 […]

認知症と遺伝は関係するのか?遺伝子からみる認知症との関係。

「認知症」は病名ではなく、認識したり、記憶したり、判断したりする力が何らかの障害を受け、社会生活に支障をきたす状態のことを言います。 現在、認知症の患者数は高齢化社会とともに増加し、2025年には約730万人まで増加し、65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されています。 認知症は決して珍しいことではなく身近なものです。 ただ、何も出来ないわけではなくライフスタイルを見直すことで予防が可能であ […]

単一遺伝性疾患と何が違うの?多因子遺伝性疾患の特徴について説明します

高血圧、心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、リウマチなどの免疫・アレルギー疾患、統合失調症、うつ病などの神経疾患、アルツハイマー病などの認知症、主に新生児期にみつかる口唇口蓋裂、先天性心疾患などの先天性疾患などが多因子疾患です。 多因子疾患は3人に2人が生涯で罹患するといわれているありふれた疾患です。 単一遺伝性疾患のように一つの遺伝子が原因となる訳ではなく、多 […]